正式な遺言?


社会人になってもよくわからない社会の仕組みというものは意外にたくさんありまして、要は一人当たり一生に一度くらいの手続きというものです。

たとえば、冠婚葬祭も出席する側なら年に一度くらいは人付き合いの中で経験(それでも少ない経験ですが)するでしょうが、当事者ともなるとおそらく1回(結婚は何回もする人が居るかな…)の手続きでそういったものには大抵の場合、専門家やアドバイザーが居ますよね。

さらにもっと稀な手続きとしては、遺産相続や遺言書の作成と言った、さらに条件の狭いものがあります。

実際、浜松に住んでいる私の親族で一代でかなりの成功を収めた叔父が居るのですが、財産が多くなるとそれをどう管理していくか、相続していくかという問題が発生します。

これは額が大きくなるほど、相続人が多くなるほどややこしくなるわけで、叔父もその点を危惧して遺言書を元気なうちに作成しようとしたわけです。

しかし、叔父は自筆で書いた財産分割の指示を金庫に閉まっていただけで、他の親戚にそんな何の証明も無い中途半端なものを残されたら余計にトラブルになるからと言われたそうです。

そこで浜松で遺言書作成のプロ(司法書士)を探して正規の書式で法律的にも有効な遺言を作成しました。

私はもとより、正月に静岡に集まった際にほとんどの人が正式な遺言とはどういうものか知らなかったのですから、よく財産の事でもめるという話を聞くのは司法書士なり法律の専門家に相談しなかった結果なのだなと思いました。