子供の気を静める魔法の薬


いつの時代を見ても赤ん坊の夜泣きなどにわずらわせられてストレスを感じる母親はいます。
睡眠不足で疲れ切った彼女たちは思ったことでしょう。
「この子の気を静めるための薬があればいいのに」

 

19世紀に入って、ついに母親たちの願いを叶える薬が登場しました。
その名も「soothing syrup(鎮静効果のあるシロップ)」。
この薬を与えればどんな子だって落ち着いてしまうまるで魔法の薬でした。

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さて、この頃売られていた”Mrs. Winslow’s Soothing Syrup”を例にして、この「魔法の薬」の種明かし、含有物を紹介しましょう。

 

・モルヒネ
・炭酸ソーダ
・アンモニア水

 

まあ、確かにモルヒネを服用させたらどんな子でも落ち着くでしょうが、これを赤ん坊に使用しても害はないと謳って販売していたのです。

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1910年、長期間に渡ってsoothing syrupを服用すると人体に悪影響を及ぼす恐れがあるとニューヨークタイムズは発表しました。

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