以前の投稿で痔の手術法を紹介しました。
今回は中世の頃に行われていた痔の手術法を紹介します。
まず知っておかなければならないのは、当時考えられていた痔の原因です。
アイルランドにはフィアクルという聖人がいて、聖フィアクルに祈りを捧げなければ痔になると考えられていました。
祈りが足りないから痔になるのです。
そのため痔になったら、患者は医者ではなく僧侶のもとへ連れて行かれました。
そして僧侶は患者を「聖フィアクルの岩」へ連れて行ったのです。
聖フィアクルはそこで奇跡的にも痔を治したと言われています。
そこで僧侶は真っ赤になった鉄の棒を患者の肛門へと突き刺しました。
このようなことから中世では痔のことを「聖フィアクルの病」と呼んでいました。