古代ギリシアで行われた白内障の手術


白内障とは水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる目の病気です。

 

現代では日常生活に支障をきたすレベルまで病状が進行した場合、手術が行われます。
濁った水晶体を超音波で粉砕して取り除き、その代わりに人工水晶体である眼内レンズを入れるという手術法です。

 

古代ギリシアではどのように白内障の手術をしていたか紹介します。

 

もちろん超音波など使えなかった時代なので、聞いただけでも恐ろしくなるいうな方法で手術をしていました。

 

医師は患者の目の角膜に針をさします。
針が水晶体まで到達したら、針で水晶体の濁った部分を目の下までずらします。

 

白内障

 

これだけです。
しかし目に針を刺すなんて相当の恐怖が伴ったことでしょう。

 

イスラム医学が入ってくると、この手術方法は衰退しました。
イスラム医学では白目に注射器の針を刺し、水晶体の白濁した部分を吸い取っていました。