痔の手術法

いつの時代でも痔を患っている人は辛い思いをしてきました。
現代においてもそうでしょう。
しかし現代は医療技術の進歩によって手術法も確立されましたし、効果的な薬だってあります。
昔はどのように痔の手術を行っていたか紹介します。

 

昔の人も現代人がそうであるように、深刻な事態に陥るまで手術は避けていたようです。
ウォッシュレットも柔らかなトイレットペーパーもない時代に痔を我慢するのはつらそうですが。

 

手術の際はこのような器具を使っていました。

150211-1-300x168

 

 

患者を手術台に寝かせると医師は上の画像の器具を手に取ります。
外痔核の場合、この器具で痔を挟んだり潰したりします。
外痔核の根元をこれで挟んで血流を止めると、痔の細胞が死滅し、外痔核自体が取れるそうです。

 

内痔核の場合はフックのようなもので引っ張りだしてハサミで切り取ったそうです。

 

読んだだけで、かなりの痛みを伴う手術であると想像できます。

尿道が狭くなったら・・・

尿道が狭くなり排尿が困難になることは昔からありました。
現代は医療技術が進歩し、衛生的な環境のもとで手術が可能です。
技術が進歩する以前はどのように治療していたか紹介します。

 

男性が排尿困難になるほど尿道が狭くなった場合、医師は尿道拡張機を使用しました。

150207
尿道拡張機

 

これを尿道に射し込みます。
尿道が狭まっているところまで射し込んだら、器具を用いて拡張機の尖端を開いていきます。
そうすることによって無理矢理尿道を切り裂いて広げるのです。

 

当時の医師たちは尿道を拡張するよりも切り裂いた方が効果的であると考えていました。
治療中の出血は良い兆候であるとされました。

 

想像しただけでも恐ろしい治療法です。
拷問級の苦痛があるでしょうね。

ポリオウイルスに感染したら・・・

ポリオはウイルス性の感染症で恐ろしい病気だと考えられてきました。
ポリオウイルスが原因で脊髄の灰白質が炎症を起こしたりするなどして、麻痺が残ったりする場合もあります。
現在ではワクチンのおかげでポリオウイルスの根絶した地域も少なくありません。

 

ワクチンが開発される以前、ポリオウイルスに感染した患者は”Iron lung(鉄の肺)”と呼ばれる装置の中に入れられました。150129-2

 

 

 

この中に入ると呼吸がしやすくなるそうです。

150129-1

 

 

なんだか中世の拷問器具のように見えます。
患者はいったんこの中に入ると数週間は入りっぱなしになるので、その間ずっと体を動かすことができませんでした。
唯一見ることの出来たのは鏡に映る自分の姿でした。

 

こんな装置に数週間拘束されるなんて考えただけで恐ろしいです。