前回に引き続きトレパネーションについて説明します。
今回はもっと時代を遡ってお話しします。
トレパネーションの施された頭蓋骨には穴が空いています。
世界最古の穴の空いた頭蓋骨(トレパネーションの跡)が見つかったのはフランスで、およそ7000年前にものであると推測されています。
トレパネーションは古代エジプト、ヨーロッパ、中国、ギリシア、ローマ、メキシコ周辺など世界各地で行われてきました。
これはギリシアで用いられていた手術道具です。
火起こしのようなもので、棒を押すと中心のドリルが回転して頭蓋骨に穴を開けていきます。
12世紀のアラブで用いられていた手術道具です。
真ん中の先のとがったドリルのようなものが円状の穴を開けます。
1800年代に用いられていた道具です。
中心の突起を頭蓋骨に刺して道具を固定してから、ハンドルを回して円形の刃で頭蓋骨を切りました。