愛車のドラッグスター250とお別れしたのは5年前のことです。
バイクの免許を取得したのは私が20代の時でした。
あまり興味もなく、なんとなく教習所へ行きましたが、実技をするにつれどんどんバイクの魅力にハマっていきました。
そして悩みに悩んで購入した可愛い愛車がドラッグスター250のホワイトでした。
彼氏の後ろに乗るだけだった私が、自分でバイクを運転し、いろんな所へ一緒に走りに行くにつれ、どんどん愛車のことを好きになって行きました。
月日が流れ、結婚をし、バイクに乗る機会がなくなってしまいましたが、手放すことは考えられずそのまま過ごしていました。
ある日、車庫へ行くと、いつもピカピカに磨き上げていた愛車は、ハンドルには蜘蛛の巣、メッキの部分はくすんでいました…。
その時にハッと、『この子は走るべきバイク。この子を大切にしてくれる人のところへ行くべきだな』と思いました。
少しでも高く買い取ってもらいたいと思ったのでまずは地元のお店で査定をしてもらって、最後はネットのバイク買取おすすめに紹介されているバイク屋さんに電話をしました。
その日までに感謝の気持ちを込めて綺麗にしようと洗車をし、記念撮影をしました。
バイク屋さんは『こんな綺麗なバイクほんとに売るんですか?』と聞いてこられましたが、誰か大切にしてくれる人の所へ行き色んな所を走って欲しいと思いを伝えました。
バイク屋さんは『分かりました。このバイクを大切にしてくださる方にお譲りしますね。必ず約束します。』と応えて下さり愛車とお別れしました。