自分で手術をした医師

今回は医療器具や治療法から離れて、本当にあったビックリするような手術について説明します。

 

当時27歳だったソビエトの医師、Leonid Rogozovwasは南極の基地に滞在していました。
彼はそこで腹部に鋭い痛みを感じたのです。
すぐさま虫垂炎であると診断を下したのですが、悪天候のため救援の飛行機はやって来ず、ただ見守ることしかできませんでした。

 

その間にも虫垂炎は悪化していき、このままでは命に関わる事態になりかねないと判断しました。
そこでLeonid Rogozovwasは自分で手術をすることにしたのです。

 

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同じ基地にいた気象学者が手術の助手(後引筋を押さえる)をし、運転手はLeonid Rogozovwasが患部を見られるように鏡を固定し、他の科学者がLeonid Rogozovwasに手術道具を手渡しました。

 

手術は局部麻酔を使用して行われました。
手術中、Leonid Rogozovwasは一度意識を失いましたが、目を覚ましてから手術を続行し、無事に終えることが出来ました。

 

彼は2週間もしないうちに全快したそうです。

17世紀から19世紀の浣腸文化

酷い便秘のときや手術前などに浣腸を行います。
個人的な理由でする人もいますが。

 

17世紀から19世紀にかけて、貴族などの裕福な人たちの間で浣腸が流行しました。
やはり便秘のときに行っていたようです。
便秘以外にも何か問題があると浣腸をしていました。

 

現代の浣腸の主成分はグリセリンですが、浣腸の流行していた当時はぬるま湯に塩、重曹、石けんなどを混ぜたものでした。
変わったところではコーヒー、小麦をひいた時にできる皮のくず、ハーブ、蜂蜜、カモミールなどを混ぜていたそうです。

 

心気症を患った貴族などは1日に数回香りを付けた浣腸を行っていました。
また「太陽王」とも呼ばれたフランスのルイ14世は2000回以上の浣腸を行ったそうです。

メソポタミアの驚くべき病気診断方法

血液検査やレントゲンのない時代、人々はどのようにして病気の診断を下していたのでしょうか。
現在のイラクにあたるメソポタミアでは一風変わった診断方法を採用していました。

 

普通、病状を診断する際、医師は患者の体を調べますが、メソポタミア人はそのようなことはしませんでした。
なんと患者の体を調べる代わりに、生け贄となって殺されたヒツジの肝臓を調べたのです。

 

当時、ヒツジの肝臓は人間の血液の源であると考えられていました。
それゆえ肝臓は人間の源でもあり、その肝臓の状態を調べれば病気がわかるとされていたのです。

 

下の画像の肝臓模型は肝臓の状態を調べる際、実際に使われていたものです。

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治療者は神殿で教育を受け、粘土板文書から医学を学んでいました。
神官が絶大な権力を握っていた時代ならではの診断方法でしょうか。